渇いたKiss


この曲をただの「失恋の曲」ということで終わらせてしまうのは非常に勿体無い。
すごく奥の深い曲だと思います。男のやりきれない想いがすごく伝わってきます。



生温い空気がベッドに沈黙を連れてくる もう うんざりしてるのは僕だって気付いてる
君が最後の答えを口にしてしまう前に 渇いたキスで塞いでしまう それで何とか今をしのげればいいのに
⇒気力のない淀んだ空気が僕らの沈黙を誘う。もう君が僕に飽きてしまって、こんな状況にうんざりしているのは、僕だって気付いてる。
 君が最後の答え 別れを口にしてしまう前に渇いたキス(欲望だらけのキス)で塞いでしまえればいいのに。




いつからか君は取り繕い不覚にも僕は嘘を見破り よくあるフォーマットの上 片一方の踵で乗り上げてしまうんだ
誰かが禁断の実摘み取り 再び次の果実が実る 揺るぎのない決心に凍りつく顔 力のない瞳が映すのは 僕という過去なんだ
⇒いつからか君は嘘を付き出した。意識しなかったけれど、僕もその嘘を見破ってしまった。
 僕達も知らず知らずのうちに、よくあるフォーマット つまりよくある形式の別れ方をしてしまっていた。
 踵。そう、僕達の背後から別れは忍び寄ってきていた。
 君にはもう「僕以外の誰か」という果実が実っている。そう その思いは揺るぎのないもの。
 君の瞳に映っているのは「僕という過去」だけなんだ。君にとって僕とはただの過去の存在なんだ。



くたびれたスニーカーがベランダで雨に打たれてる 線香花火 はしゃいでた記憶と一緒に
日に焼けたショーツの痕をやたら気にしてたろう あんなポーズがこの胸を 今もかき乱しているとは知らずに
Oh Baby Don't go

⇒くたびれたスニーカーがベランダ雨に打たれてる。線香花火 はしゃいでいた日の記憶が蘇る。
 日に焼けたショーツの痕をやたら気にしていた君。僕の心を今もかき乱している。今はもう他の誰かがそれを見ているのだろうか。
 行かないで。




ある日君が眠りに就く時 僕の言葉を思い出せばいいそして自分を責めて 途方に暮れて 切ない夢を見ればいい
とりあえず僕はいつも通り 駆け足で地下鉄に乗り込む 何もなかった顔で何処吹く風 こんなにも自分を俯瞰で見れる 性格を少し呪うんだ

⇒いつか君が眠りに就く時、僕の言葉を思い出し、自分がしたことに後悔し、途方に暮れ、切ない夢を見て、涙を流してくれればいいと願う。
 とりあえず僕はいつも通り、駆け足で地下鉄に乗り込み仕事へ向かう。何もなかった顔で何処吹く風。
 もっともっと切なくて、仕事なんか行けるような心境じゃないのに、いつも通り生活出来る自分。矛盾だらけ。
 そんな自分を客観視出来る性格を少し呪うんだ。



すべての想いを絶ち切ろうとする度 まとわりつくような胸の痛み
Oh Baby Don't go
⇒こんな悲しい思いを振り切ろうとする度に、つきまとう様な胸の痛みに悩まされる
 行かないで



ある日君が眠りに就く時 誰かの胸に抱かれてる時 生乾きだった胸の瘡蓋がはがれ 桃色のケロイドに変わればいい
時々疼きながら 平気な顔をしながら
⇒いつか君が眠りに就く時、僕以外の誰かの胸に抱かれてる時、わだかまりだらけだった胸の瘡蓋がはがれ 桃色のケロイドに変わればいい
 瘡蓋が君の胸の奥のわだかまりを塞ぎこんでいる それが剥がれ、僕のことを思い出してくれればいい。
 傷が治りかけのケロイドのように、いつまでも生々しく僕という存在が君の心の中にあり続ければいい。
 時々思い出して、胸が痛みながら。それでも平気な顔をしながら。




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